今回は「学び」と言うことで、ROIについて説明させていただきます。
ROI=アールオーアイ、またはロイ と呼びます。この言葉を知っているイベント関係者さんはどれぐらいいらっしゃるでしょうか?これは「イベントの意義」に関わる、めちゃくちゃ重要な内容です。
これを知らない状態でイベントやっている人は、まだ最前で戦うグランドラインならぬ、イベントラインに乗っていない可能性がありますので、お気をつけください。
ROI:Return On Investmentの略で「投資利益率」や「投資収益率」と言う意味です。
投資費用に対してどれだけの収益が得られたかを計算する指標です。
似たような言葉で『ROAS』もありますが、こちらはどちらかと言うと広告費に対しての売上回収率なので今回はイベントを対象にするとROIの方が適切だと思うので、ROIをご説明します。
そもそもイベントを開催する目的には大きく3つの意味合いがあると思います。
- 興行イベントによるチケットや物販の売上直結型を目的とした開催
- 自社ブランドのイメージ戦略としてイベントで認知拡大を狙う
- 自社サービスを購入する顧客を獲得するためにイベントを開催する
大きくこの3つです。イベントを何故開催するのか?これをイベント関係者の皆様はきちんと把握されていますか?何気にイベント開催する個人や企業のお手伝いをして、自分たちの会社の売上になっていると感じているのであれば、そこのマインドからは是非卒業しましょう!
上にあげた3つ、売上・ブランディング・マーケティング(PRも含む)を目的として、その目的手段としてイベントを開催しているのです。
そこを理解せずにイベント受託をしていると、いともあっさり「それは無理です」みたいな自分たち思考のみで相手の希望を跳ね除けることをするのです。
先方もイベントのプロが言っているのだから無理なのだろう…と諦めてしまいます。
そこに、イベント開催の意味を理解していれば、「それだとROIが下がる可能性があるので、別のやり方を考えてみましょう!」という考え方に生まれ変わるのです。
その一言で、顧客は「私たちの目的をしっかりと理解してくれている」となり、そこに誕生するのが信用と信頼です。
ROIを最大限にするために、企画内容(感動と驚き企画)具現化(制作)参加者のエンゲージメントを高める(運営)が重要です。どれが欠けても、ROIの数字に関わってきます。
一般的にROIは%で表しますが、数値が高いほど効率の良い投資になると言う訳です。
イベントの目的にもよりますが、以下に一般的な設定をまとめました。
<ROIの目標設定>
- 売上直結型イベント:150%〜200%
- ブランディング/マーケティングイベント:50%〜100%
およそですが、これぐらいが目指すべき数値設定と思います。
イベント会社として事業をしている当社では顧客が開催するイベントを実施協力する場合は、このように大切な事業費を投資している訳ですから、そこに対するROIを高めるためにマインドセットして取り組んでいます。
これまでROIを知らなかった人もROIというワードだけ覚えれば良い訳でもないし、覚えずとも勝手に結果に伴っていれば良いかなという部分もありますが、定義を理解して顧客と伴走していくのであれば常に学びアウトプットしていきましょう。それでは、また次回もよろしくお願いします。