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2024年物流問題とイベントの関係性とは?

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物流問題の画像

近年、テクノロジーの進化や価値観の多様化に伴い、イベント業界は大きな転換期を迎えています。従来型の「見る」だけのイベントではなく、参加者一人ひとりが「体験」を通じて感動を持ち帰ることができる、質の高いイベントが求められるようになってきました。
今回は、ハイエストクルーのコアメンバーに集結いただき、イベント業界の未来について熱く語っていただきました。

代表取締役 小島 潤
個性豊かなメンバーをまとめ上げ、ハイエストクルーを牽引する代表取締役。徹底的に顧客に寄り添う姿勢とコミュニケーション力を持ち、顧客の真のニーズを的確にくみ取ります。イベント業界のトレンドをいち早く捉え、「驚き」と「没入感」のある、他社とは一線を画す企画を生み出し続けています。
演出家 TAKA
舞台上の空間演出と観客を興奮させる企画力を強みとする演出家。視覚的効果を最大限に活かし、イベント全体の雰囲気や流れを創出することで、感動とエンターテインメント性を両立させた演出を得意としています。また、テクニカル分野にも精通しており、幅広いテクノロジーや機材に関する深い知識を活かして、演出の企画から実施まで的確に指揮します。SNSエンゲージメントを高める企画にも定評があり、他にはない唯一無二の演出を展開します。

展示会の出展に向け、今日はダンサーの人と打ち合わせを。ただのダンスショーケースにするのはあまり私の中で選択肢に無く。ダンスバトルにして緊張感を伝えることが出来ないか、あれやこれやと揉めながらも前に進んだ打ち合わせでした。

#面白いプログラムができそう!

さて、2024年も間も無く終幕ですが、本日はタイトルにある通り物流2024年問題です。

物流2024年問題とは、一言で言うと人手不足です。働き方改革関連法によりトラック運転手の労働時間が制限されることで、物流業界全体に人手不足や運送コストの増加が懸念される問題です。これにより、配送遅延やコスト増が予測され、業界全体に影響を及ぼすと言った内容になります。

昨今のネットショッピング人口の増加影響が大きな要因の一つですが、もとを返せばドライバーの労働時間の制限やドライバー不足が構造としてあり、対応がしきれないと言う事がこの問題を加速させています。

トラックドライバーの労働時間の説明をすると、これまでは残業時間の上限設定が無く進んでいたものが、今年4月からは年間残業時間が「960時間」に制限され、それを超える場合は罰則が待ち受けています。これにより、「収入減少、離職、荷主の運賃上昇」が出てくる様になってきます。

この問題は実はイベント業界にも大きな打撃を与える事になります。それは、搬入出問題です。

コンサートであれば朝から夜中までステージを作り上げるためにトランポを手配して機材搬入などありますが、あまり大きな台数や運送会社の数が出入りする事は後述の展示会より多くは無いと思います。ただし、展示会はたくさんの企業が夜中の搬入から朝方〜日中まで凄い数の運送会社が出入りします。

大型展示会だと日本では搬入期間も2日間などザラですので、ありとあらゆる業者が搬入に関わる運送会社を手配することになりますが、そもそもドライバーはそれだけ動いている訳ではないので、残業タイムに突入していくのです。

では、ドライバーを変えれば良い!と言う事になるのですが、そんなに人手もいません。

それであれば、どうなるのか!答えは明瞭で、人件費を上げて人手を増やす手法もありますが、企業側はその発注予算が無い!だから答えとしては「搬入時間が少なく済む様に、出展ブースサイズをコンパクトにする。もしくは出展を見送る」と言う答えにも繋がっていく要因にもなるのです。

理想のブースを作るためには、この時間までにこの機材が必要で。それを組んだら次はこの機材が必要で。でも運送会社に人がいない。いたとしても、深夜の人件費は50%増し!あー!そうなると本当はこの機材を使いたかったけど予算オーバーだから、代替えで我慢しよう!みたいな所から始まっていくのです。その問題を解決するには、主催者側で搬入期間を1日延長することも検討する必要があります。

そうすると、また予算が…と常に負の連鎖です。

このような連鎖事項が行われるイベント業界にも影響が滲み出る物流2024年問題。

展示会イベントにおける、打開策は根本的な問題もありかなり難しいと思いますが、出展企業に関しては一つ打開策があります。それは「緻密なプロジェクトコントロール」と「ストーリーテリング」を使うことです。

プロジェクトコントロールにおいては、PM(プロジェクトマネジメント)となるリーダーをしっかり立てて、いかにガントチャートに沿って進行管理するか。

ストーリーテリングでは、魅せるでは無く、語りかける。です。一つの物を見せる時にその前後にいくつもの選択肢を設けて、イメージ力を見ていただく人に持ってもらいます。

例えば、ただのリンゴを見ても人は「あーリンゴだな」だけです。

そこには、生産農家さんの苦労や喜び、そのリンゴの美味しさや、食べる事による体への好影響などを伝えるだけで、全く違うリンゴになる訳です。

この2つにおいてはまた別のタイミングでご紹介させていただきます。

創意工夫と言う良い言葉がありますので、そこにいろんな切り口から織りなすストーリーを企画する事をまずはお勧めします。

困った時は、当社の「N3+」チームにお声がけください。

新たな感動を巻き起こす、企画から制作、運営まであなたのサポーターとして成功へ導くお手伝いをいたしますので。

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